運転免許取得
1 運転免許証
ロシア国内において自動車を運転するには, 以下の方法によって取得した有効な運転免許証などを携行する必要があります。
ロシアの運転免許証
定住証明(永住者)を所持している方の場合は, ロシアの運転免許試験を受けてロシアの運転免許証を取得することができます。
国際運転免許証
日本国内において国際運転免許証を取得する。
日本の運転免許証及びその認証されたロシア語訳
当地の商工会議所において日本の運転免許証のロシア語訳を認証してもらう。
※当総領事館による翻訳証明や当地公証役場で認証されたロシア語訳もロシア法制上認められていますが, 商工会議所以外で認証などされたロシア語訳ではトラブルに発展するおそれがあります。
2 事故対策
- 道路交通法規を遵守する(道路標識や道路表示,右側通行への適応,優先通行帯の確認,シートベルトの着装等)。
- 国際運転免許証は常に携行し,長期滞在予定者は,必ずロシアの運転免許証に書き換える。
- 交通警察官による停止命令には素直に従う。
- 危険を予測して,不測の事態を避ける運転を心掛ける。
- 車間距離は十分に確保する。
- 歩行者の不用意な飛び出しに注意する(路面電車停車時は乗客の乗降が優先)。
- タイヤの摩耗点検のほか,定期点検を実施する。
- 周囲の強引な運転,整備不良車両や劣悪な道路事情等に注意する。
- 当地自動車保険に加入する。
- 長距離走行の際には,万が一のトラブルに備え,できる限り複数人数,複数車両で移動する。
- 薄暮時には早めに照明を点灯する(右ハンドル車である日本車は,照明が左方向へ照射され,当地では道路中央側を照らすので視界不良に注意する。)
- 信号が点滅しだしたら,交差点に進入せず停止する(信号が変わった瞬間,交差道路の車が交差点に入ってくる)。
3 交通事故に遭った場合
事故に遭った場合は,興奮することなく出来る限り冷静に行動することが大切です。交通事故は過失の程度によって刑事責任や民事責任を問われることもあり,事故当 時の対応如何が後の当局による取調べや民事訴訟に影響を及ぼします。安易な示談に応ずることなく,誤解を招くような言動や態度は慎み,無用のトラブルを避け,直ちに交通警察官の臨場を求める必要があります。
以下は、交通事故発生時の基本的な対処要領です。当地では警察官が到着するまでは車両を現場から動かしてはいけないため,道路上にそのまま車を置くことになりますが,後続の車による追突等,二次被害に十分注意してください。
- 交通警察(59-59-99)に通報する。
- 負傷者がいる場合は救護し,救急車(03)を手配する。
- 目撃者がいる場合は,氏名や住所,電話番号等を記録しておく。
- 相手方に運転免許証や車両登録書の提示を求め,ナンバーや氏名,住所,電話番号(自宅及び職場)等のほか,事故時の状況を克明に記録しておく。
- 警察官に運転免許証と車両登録書を提示して,事故証明書を作成してもらう。調書の内容が分からない場合には通訳を呼び,内容を確認するまでは絶対に署名しない。
- 警察官に事故証明書の発行を依頼し,発行日時や発行場所,電話番号のほか,担当警察官の氏名、所属や登録番号等も記録しておく。
- 加入している自動車保険会社へ事故の報告をする。
- 自己に非がある可能性がある場合でも,現場での不用意な言動は慎む。
- 逃走された場合には,ナンバーや車種,塗色等の車両の特徴,逃走方向,乗車人員や発生時刻,場所等を記録して,直ちに交通警察へ通報する。